EMUPARIS

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◆品番：N-03897
◆サイズ：直径20～20.5cm × 厚さ約7cm
◆買付国：フランス
◆推定年代：1930～50年
※撮影時のディスプレイ小物等は含まれません。

フランスからJAPY社の陶器製の掛時計が届きました。

JAPY社の陶器の時計は比較的見つかることが少ないですが、その中でもこのモデルは初めて見ました。
丸いフォルムは花リムのようなフリルが入り、ロゴやメモリのローズ色が良いアクセントになっています。
小ぶりですが厚さのあるフォルムは壁に掛けるとより丸い印象で可愛らしいです。
SMI社の『gâteau』と呼んでいるモデルと同じようにケーキやプリンのようにも見えます。

上部の方が下部よりも厚さがあり、壁に掛けた時に文字盤がやや下向きに傾斜がつき見やすくなっています。
全体的に入った細かい貫入や釉薬の艶は古い陶器ならではの趣きがあります。

もともとはゼンマイ式の時計ですが、単2電池式のムーブメントに交換されています。
（その際に長短針も交換されているようです。）
真ん中あたりに「Start」「Stop」と書かれた左右に動く小さなレバーがありますが、電池を入れたままでも「Stop」にすると止まります。
再度動かすときには「Start」にレバーを動かします。
時刻を合わせる時はムーブメントの真ん中右側のつまみを引き出してまわします。
稼働確認していますが問題なく順調に動いています。
※直接針には触れて回さないでください。
※「6」の上にゼンマイを巻く箇所がありますが、こちらは使用しません。

陶器の縁や文字盤のゼンマイ用の穴の縁にスレやチップ、カケ(釉薬のかかった製造時にできたものもあります。)はありますが、いずれも気にならない程度かと思います。
また上部に若干の貫入染みはありますが、全体としてはとても良い状態です。

なかなか見つかることのない時計ですが、とても可愛らしく優しい印象で、インテリアの良いアクセントになってくれそうです。